『ヨーロッパ留学か,善一or坂出高校入学か?』
新学期を迎えようとしていた3月ごろの話です。このような相談がありました。来春、高校受験なのだが、娘を留学させようかどうか、普通に、善一か坂高に入れようか迷っているというお父さんからの切実な相談です。
生徒はというと、最初から県内の公立高校になど入る気などさらさらないといった感じです。成績は、中学2年生の学力の診断で125点ぐらいでした。
お父さんは、留学するとしても、単純に語学力だけがあれば、誰でも留学できるというものではなく、必要最低限の基礎学力として他の教科の学習も必要ではないのかと考えていました。
実際の気持としては、県内の公立高校へ入ってもらいたかったようです。どちらの道を選択するにせよ、必要最低限として善一か坂高に合格できる水準までは学力を向上させなければならないという考えです。
本音のところは、そのぐらい学力が向上すると、娘の気持ちが変わるのではないかと考えていたようです。そういうわけで、理数館式勉強法を用いた学習がスタートしました。
しかし、留学するにしては英語が全くできません。英語ができないと困るだろうと厳しく言うと、どうもヨーロッパに行きたいらしく『ドイツ語圏とフランス語圏があり英語なんか知らなくてもいい!』などとへ理屈をこねます。『それならば、ドイツ語かフランス語ができるのか?』と尋ねると、『向こうへ行ったらできるようになるもん!』と他人事のように言います。
それでは、ほかの教科はというとまったく勉強の癖がついておらず、ほとんど話にならない学力でした。宿題を出してもやってこない。母親にそれを報告すると、母親に怒られたのでいやいやするという悪循環の繰り返しでした。それでも、我々は、生徒の成績向上を信じて、一生懸命に指導をしていきました。
しかし、1回目の学力診断はというと、当塾と本人の納得のいく点数ではなくて、135点ぐらいです。もっと頑張らなきゃと真剣に学習をスタートするのかと思いきや、『私、なんぼやってもできんのや!』とか言い出して、勉強を投げ出す始末です。さすがに、当塾も困り果てました。
お父さんとも徹底的に面談をし、家庭での学習を変えるために一度厳しく言うべきだとお願いしました。普段は、怒らないお父さんでしたが、相当娘に厳しく言いました。
『成績はともかく、少なくとも、学校や塾からの宿題をきっちりとしてこないと留学はさせない!もう、高校へも行かんでいい!』ときつく叱りました。さすがに響いたようです。
この娘にとって『お父さんは、お母さんとケンカしてまで、私の言うことを聞いてくれる!』と思っていただけにショックは大きかったようです。それからというもの少しずつやる気になり、勉強にかなり時間を投入するようになってきたのです。
その後は、メキメキと頭角を現していくことになります。周りの友達よりも席次が上がり、さらにやる気になりました。その翌年の1月には、善一の合格ラインを突破して、坂高の合格ラインに到達するというところまで来ました。
担任の先生と家族で最後の懇談をしたところ『せっかく坂出高校を受験できるラインまで上昇してきたのでもったいないのではないか?』と本人も欲が出てきました。
そこで、大学受験時や大学卒業時に再度留学を考えるという約束のもと、坂高の受験を決めました。目標が明確になったせいもあり、学力テストの総合1、総合2とも順調に得点を伸ばしていきました。
そして、見事合格しました。合格発表の日に、生徒から『先生合格したよ!』と連絡があった時に、『あれだけ頑張ったんやから、当然やね!おめでとう!』と言ってあげたのは今でも記憶に鮮やかに残っています。
自分のやりたい留学のために全力で学習しようと思い、1年間必至に頑張った結果合格できたのです。やはり、成功の秘訣は本人がどこまで本気で勉強しようとやる気になるかにあると思います。この生徒さんのように親子で本気でぶつかりあうことで道が開けることも時にはあるのではないでしょうか!?
透英社・理数館 教務課
生徒はというと、最初から県内の公立高校になど入る気などさらさらないといった感じです。成績は、中学2年生の学力の診断で125点ぐらいでした。
お父さんは、留学するとしても、単純に語学力だけがあれば、誰でも留学できるというものではなく、必要最低限の基礎学力として他の教科の学習も必要ではないのかと考えていました。
実際の気持としては、県内の公立高校へ入ってもらいたかったようです。どちらの道を選択するにせよ、必要最低限として善一か坂高に合格できる水準までは学力を向上させなければならないという考えです。
本音のところは、そのぐらい学力が向上すると、娘の気持ちが変わるのではないかと考えていたようです。そういうわけで、理数館式勉強法を用いた学習がスタートしました。
しかし、留学するにしては英語が全くできません。英語ができないと困るだろうと厳しく言うと、どうもヨーロッパに行きたいらしく『ドイツ語圏とフランス語圏があり英語なんか知らなくてもいい!』などとへ理屈をこねます。『それならば、ドイツ語かフランス語ができるのか?』と尋ねると、『向こうへ行ったらできるようになるもん!』と他人事のように言います。
それでは、ほかの教科はというとまったく勉強の癖がついておらず、ほとんど話にならない学力でした。宿題を出してもやってこない。母親にそれを報告すると、母親に怒られたのでいやいやするという悪循環の繰り返しでした。それでも、我々は、生徒の成績向上を信じて、一生懸命に指導をしていきました。
しかし、1回目の学力診断はというと、当塾と本人の納得のいく点数ではなくて、135点ぐらいです。もっと頑張らなきゃと真剣に学習をスタートするのかと思いきや、『私、なんぼやってもできんのや!』とか言い出して、勉強を投げ出す始末です。さすがに、当塾も困り果てました。
お父さんとも徹底的に面談をし、家庭での学習を変えるために一度厳しく言うべきだとお願いしました。普段は、怒らないお父さんでしたが、相当娘に厳しく言いました。
『成績はともかく、少なくとも、学校や塾からの宿題をきっちりとしてこないと留学はさせない!もう、高校へも行かんでいい!』ときつく叱りました。さすがに響いたようです。
この娘にとって『お父さんは、お母さんとケンカしてまで、私の言うことを聞いてくれる!』と思っていただけにショックは大きかったようです。それからというもの少しずつやる気になり、勉強にかなり時間を投入するようになってきたのです。
その後は、メキメキと頭角を現していくことになります。周りの友達よりも席次が上がり、さらにやる気になりました。その翌年の1月には、善一の合格ラインを突破して、坂高の合格ラインに到達するというところまで来ました。
担任の先生と家族で最後の懇談をしたところ『せっかく坂出高校を受験できるラインまで上昇してきたのでもったいないのではないか?』と本人も欲が出てきました。
そこで、大学受験時や大学卒業時に再度留学を考えるという約束のもと、坂高の受験を決めました。目標が明確になったせいもあり、学力テストの総合1、総合2とも順調に得点を伸ばしていきました。
そして、見事合格しました。合格発表の日に、生徒から『先生合格したよ!』と連絡があった時に、『あれだけ頑張ったんやから、当然やね!おめでとう!』と言ってあげたのは今でも記憶に鮮やかに残っています。
自分のやりたい留学のために全力で学習しようと思い、1年間必至に頑張った結果合格できたのです。やはり、成功の秘訣は本人がどこまで本気で勉強しようとやる気になるかにあると思います。この生徒さんのように親子で本気でぶつかりあうことで道が開けることも時にはあるのではないでしょうか!?
透英社・理数館 教務課
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