中学三年 総合第一回 学習の診断分析(英語編)
2015年度総合第1回 学習の診断分析
受験生期間もあと少しです。後悔が残らないように全力を出しましょう。現在の全力で勉強している状態こそが、自分にとっての大きな自信となります。入試の過去問に挑戦し、入試の雰囲気を掴んでください。
今まで解いてきた診断テストとは多少内容が異なります。長文を読む力がどうしても必要になりますので、学習してきたことを整理して、上手く解答に反映させてください。
リスニングの解説でも触れましたが、“気持ち”を整えておきましょう。“雰囲気に飲まれて実力が出せなかった。”では、今までの努力が水の泡です。積み上げてきたことを悔いなく試験で出せるように残りの期間頑張っていきましょう!
問1 リスニング問題
前回も触れましたが、受験本番に向けてもう一度書きます。リスニングでは“落ち着き”が大事です。焦ると人は自分の力を出すのが難しくなります。
是非落ち着いて臨んでください。そのためにも、事前にリスニングの問題に目を通しておくことが助けになります。またこの作業は試験に臨む上で、自分の緊張感をほぐす役割も果たします。
このように入試では、自分のペースに持ち込むことも一つのカギになります。いつもと変わらぬ平常心で試験に取り組めるように、本番に向けてメンタルを鍛えておきましょう。
問2 共通問題
(3)の文中の区切れを探す問題ですが、これは文の構造を理解するためにも大切な問題です。英語を学んでいくにつれて、1文が徐々に長くなっていきました。最後に勉強した後置修飾はまさにその典型例です。
どこまでがもともとあった文章なのか、どこからが説明として付け加えられた文章なのか、考えるようにしましょう。高校に入ると、さらに複雑な文章を読むことになります。ただ、文の構造を見極める力があれば、内容を比較的容易につかむことが出来ます。
問3 選択問題
(1) enjoyが来れば、迷うまでもありません。動名詞を選びましょう。
(2) “1年前”という意味になるものを選びます。アやイは現在完了形の文で用いるものです。
(3) 2つのものを比べる場合は、比較級です。最上級は3つ以上になってから使いますので注意。
(4) 疑問詞+toの形です。decideに引っ張られて、to what を選ばないようにしましょう。
(5) 分詞及び関係詞を用いた正しい表現を選びます。特にエはしがちなミスになります。
関係詞には、先行詞の人称を無効にするとか、時制を変える力もありません。主格の関係詞の場合、先行詞の後には主語の無い綺麗な文章を書く必要があります。なので、the boy who is reading a book というのが正しい形になります。
(6) 最後のBのセリフにthemが出てきます。themが出てくるということは、その前の文章に複数形の何かが出てきます。この時点で選択肢のウとエに絞ることが出来ます。買い物に行く相手に頼んでいるので、ウが正解になります。
問4 書き換え問題
(1) like the bestをfavoriteで書き換えます。What is your favorite sport? 自体はそこまで難しい文章ではありませんが、書き換えで問われると難易度が上がります。
(2) 比較の書き換えは互いの関係をおさえることが重要です。今回は、シンゴはコウジほど上手に野球が出来ないという文の書き換えでした。つまり野球のレベルではコウジ>シンゴとなります。コウジを主語にした場合は、“コウジはシンゴよりもよい野球選手です。”という文を書けば良いです。
(3) it for toの文は、並び替え問題でも問われます。語順を覚えてしまえば正解に直結しますので、覚えてしまいましょう。
(4) 関係詞を用いた書き換えです。“英語の先生”を“私に英語を教えている先生”に書き換えます。
問5 並び替え問題
(1) かたまりを2つ作れば完成です。haveとbeenはすぐにくっつけましょう。“10年間”を意味する“for ten years”も今まで何度も書いてきた表現ですね。
(2) 接続詞を含む並び替えは要注意です。主語と動詞が2つずつ出てくるので、文を2つ作る必要があります。
(3) takeに三人称のsが付いており、逆にgetには付いていないことに気づきましょう。主語のitにはtakesが続きます。“it takes+時間”を覚えていれば問題ありませんが、分からなくなった場合には、動詞の形に注目してください。
(4) 間接疑問文の形です。
(5) 過去分詞を用いた後置修飾の形です。何を説明しようとしているのか、そこに注意です。There is a famous shrine. までは一息で書けるように。
(6) Please show me the bag. までは一息で書けるように。(5)の解説でも触れましたが、後置修飾を含む分の場合、まずは一番言いたい部分を作ってしまうことが大切です。
恐らく、その部分はレベル的にもそこまで難しい文章ではありません。それを作ってしまってから、説明を加えたい語を探し、そこに分詞や関係代名詞を当てていきます。
問6 文章並び替え
久しぶりにこの問題が出ました。各選択肢の簡単な意味を取りましょう。
ア いい考えだ。本当にそれがしたい。
イ そんなにはしていない。でも日本にいる間はしたい。
ウ 8:30に学校に行く。エ 土曜日に学校で練習する。9:00に開始。
オ アメリカでスポーツしてた?
カ バスケットしない?
この程度の意味で十分です。アメリカではスポーツをしていなかったが、日本では何かしたいと思っている少年に、バスケットの誘いをして時間を決めて別れた、という一連の流れが作れるように文を並び替えます。
問7 英作問題
“マキがご飯を食べていると、鳥が集まって来たので、自分のおにぎりをあげた。”が主な流れです。rice ballを使うようにとの指示がありますので、それに従いましょう。
逆にライスボールのつづりを書いていてくれていることに感謝です。難しく考える必要も、イラストを深読みする必要もありません。素直に、簡単な英語で文章を書いてください。
問8 長文問題
珍しく、日本人同士の会話の長文が出ました。
今回は(2)、(4)の解き方を解説します。指定された語句を用いて、指定された文字数で答える問題でした。面倒くさく感じるかもしれませんが、本文中から適切な部分を探し出しましょう。
(2) 下線部は、2011年以降鹿児島のうなぎの漁獲量が日本一であることを表しているので、その理由を考えます。普通、下線部が絡む問題はその付近に答えがあるものですが、今回の問題はかなり後に答えが出てきました。
ヒントになるのは、使うよう指定されている語句です。“養殖、水温、温泉”の3つでしたが、長文のあとにまとめられている注釈を見ると、“養殖の”“温度”“温泉”などを見つけることが出来ます。
3つの中で最後に出てくる“温泉”に注目しましょう。本文中では6ページの最後のKaiのセリフに出てきます。温泉を意味する“hot springs”の周りを見ると、“are raised on a farm:養殖場で育つ”や“water temperature:水温”なども見つけることが出来ます。よってここに答えとなる文があることが分かります。あとは上手に訳しましょう。
(4) 同じように考えます。加えてこの問題は、指定されている語だけで20語あります。“30〜40字で説明せよ。”という問題ですので、40字を越える文章は望ましくありません。つまり考えるべき回答は、あと20字程度で済むということです。また問題の形式もよく見てください。
下線部は“it”です。(2)と違い、itが指すものを答える問題は、基本的には前の文に答えが隠されています。そして前の文であるKaiのセリフの冒頭に出てくる“other kinds of eels”は“二ホンウナギ以外のうなぎ”を指します。この文章を上手く訳せれば答えが生まれます。
受験生期間もあと少しです。後悔が残らないように全力を出しましょう。現在の全力で勉強している状態こそが、自分にとっての大きな自信となります。入試の過去問に挑戦し、入試の雰囲気を掴んでください。
今まで解いてきた診断テストとは多少内容が異なります。長文を読む力がどうしても必要になりますので、学習してきたことを整理して、上手く解答に反映させてください。
リスニングの解説でも触れましたが、“気持ち”を整えておきましょう。“雰囲気に飲まれて実力が出せなかった。”では、今までの努力が水の泡です。積み上げてきたことを悔いなく試験で出せるように残りの期間頑張っていきましょう!
問1 リスニング問題
前回も触れましたが、受験本番に向けてもう一度書きます。リスニングでは“落ち着き”が大事です。焦ると人は自分の力を出すのが難しくなります。
是非落ち着いて臨んでください。そのためにも、事前にリスニングの問題に目を通しておくことが助けになります。またこの作業は試験に臨む上で、自分の緊張感をほぐす役割も果たします。
このように入試では、自分のペースに持ち込むことも一つのカギになります。いつもと変わらぬ平常心で試験に取り組めるように、本番に向けてメンタルを鍛えておきましょう。
問2 共通問題
(3)の文中の区切れを探す問題ですが、これは文の構造を理解するためにも大切な問題です。英語を学んでいくにつれて、1文が徐々に長くなっていきました。最後に勉強した後置修飾はまさにその典型例です。
どこまでがもともとあった文章なのか、どこからが説明として付け加えられた文章なのか、考えるようにしましょう。高校に入ると、さらに複雑な文章を読むことになります。ただ、文の構造を見極める力があれば、内容を比較的容易につかむことが出来ます。
問3 選択問題
(1) enjoyが来れば、迷うまでもありません。動名詞を選びましょう。
(2) “1年前”という意味になるものを選びます。アやイは現在完了形の文で用いるものです。
(3) 2つのものを比べる場合は、比較級です。最上級は3つ以上になってから使いますので注意。
(4) 疑問詞+toの形です。decideに引っ張られて、to what を選ばないようにしましょう。
(5) 分詞及び関係詞を用いた正しい表現を選びます。特にエはしがちなミスになります。
関係詞には、先行詞の人称を無効にするとか、時制を変える力もありません。主格の関係詞の場合、先行詞の後には主語の無い綺麗な文章を書く必要があります。なので、the boy who is reading a book というのが正しい形になります。
(6) 最後のBのセリフにthemが出てきます。themが出てくるということは、その前の文章に複数形の何かが出てきます。この時点で選択肢のウとエに絞ることが出来ます。買い物に行く相手に頼んでいるので、ウが正解になります。
問4 書き換え問題
(1) like the bestをfavoriteで書き換えます。What is your favorite sport? 自体はそこまで難しい文章ではありませんが、書き換えで問われると難易度が上がります。
(2) 比較の書き換えは互いの関係をおさえることが重要です。今回は、シンゴはコウジほど上手に野球が出来ないという文の書き換えでした。つまり野球のレベルではコウジ>シンゴとなります。コウジを主語にした場合は、“コウジはシンゴよりもよい野球選手です。”という文を書けば良いです。
(3) it for toの文は、並び替え問題でも問われます。語順を覚えてしまえば正解に直結しますので、覚えてしまいましょう。
(4) 関係詞を用いた書き換えです。“英語の先生”を“私に英語を教えている先生”に書き換えます。
問5 並び替え問題
(1) かたまりを2つ作れば完成です。haveとbeenはすぐにくっつけましょう。“10年間”を意味する“for ten years”も今まで何度も書いてきた表現ですね。
(2) 接続詞を含む並び替えは要注意です。主語と動詞が2つずつ出てくるので、文を2つ作る必要があります。
(3) takeに三人称のsが付いており、逆にgetには付いていないことに気づきましょう。主語のitにはtakesが続きます。“it takes+時間”を覚えていれば問題ありませんが、分からなくなった場合には、動詞の形に注目してください。
(4) 間接疑問文の形です。
(5) 過去分詞を用いた後置修飾の形です。何を説明しようとしているのか、そこに注意です。There is a famous shrine. までは一息で書けるように。
(6) Please show me the bag. までは一息で書けるように。(5)の解説でも触れましたが、後置修飾を含む分の場合、まずは一番言いたい部分を作ってしまうことが大切です。
恐らく、その部分はレベル的にもそこまで難しい文章ではありません。それを作ってしまってから、説明を加えたい語を探し、そこに分詞や関係代名詞を当てていきます。
問6 文章並び替え
久しぶりにこの問題が出ました。各選択肢の簡単な意味を取りましょう。
ア いい考えだ。本当にそれがしたい。
イ そんなにはしていない。でも日本にいる間はしたい。
ウ 8:30に学校に行く。エ 土曜日に学校で練習する。9:00に開始。
オ アメリカでスポーツしてた?
カ バスケットしない?
この程度の意味で十分です。アメリカではスポーツをしていなかったが、日本では何かしたいと思っている少年に、バスケットの誘いをして時間を決めて別れた、という一連の流れが作れるように文を並び替えます。
問7 英作問題
“マキがご飯を食べていると、鳥が集まって来たので、自分のおにぎりをあげた。”が主な流れです。rice ballを使うようにとの指示がありますので、それに従いましょう。
逆にライスボールのつづりを書いていてくれていることに感謝です。難しく考える必要も、イラストを深読みする必要もありません。素直に、簡単な英語で文章を書いてください。
問8 長文問題
珍しく、日本人同士の会話の長文が出ました。
今回は(2)、(4)の解き方を解説します。指定された語句を用いて、指定された文字数で答える問題でした。面倒くさく感じるかもしれませんが、本文中から適切な部分を探し出しましょう。
(2) 下線部は、2011年以降鹿児島のうなぎの漁獲量が日本一であることを表しているので、その理由を考えます。普通、下線部が絡む問題はその付近に答えがあるものですが、今回の問題はかなり後に答えが出てきました。
ヒントになるのは、使うよう指定されている語句です。“養殖、水温、温泉”の3つでしたが、長文のあとにまとめられている注釈を見ると、“養殖の”“温度”“温泉”などを見つけることが出来ます。
3つの中で最後に出てくる“温泉”に注目しましょう。本文中では6ページの最後のKaiのセリフに出てきます。温泉を意味する“hot springs”の周りを見ると、“are raised on a farm:養殖場で育つ”や“water temperature:水温”なども見つけることが出来ます。よってここに答えとなる文があることが分かります。あとは上手に訳しましょう。
(4) 同じように考えます。加えてこの問題は、指定されている語だけで20語あります。“30〜40字で説明せよ。”という問題ですので、40字を越える文章は望ましくありません。つまり考えるべき回答は、あと20字程度で済むということです。また問題の形式もよく見てください。
下線部は“it”です。(2)と違い、itが指すものを答える問題は、基本的には前の文に答えが隠されています。そして前の文であるKaiのセリフの冒頭に出てくる“other kinds of eels”は“二ホンウナギ以外のうなぎ”を指します。この文章を上手く訳せれば答えが生まれます。
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