理数館

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理数館 社会科講師 四大河文明について語る!

社会科講師です。社会科について少しでも興味をもってもらおうと四大河文明について興味深い点を考えます。ただし、今回は、メソポタミア文明とインダス文明です。

メソポタミア文明で特に、気になった点は、まずこの文明がイランとイラクという現在入国するのがかなり難しい地域にあるということです。イランにいたっては、今後の米国による経済制裁によりいつ入国できなくなるか分からない地域であります。


また、インダス文明は、パキスタンがかなりの地域をしめてこれもまた極めて観光が困難な地域となっています。


まずは、メソポタミアから、楔形文字の解読が進み経済の実態が明らかになっています。巨大な農業国家だということです。小麦を中心とした農作物が国の一大産業だったようですが、収穫率が約70倍という数字だったようです。


これがどのような数字か分からないと思うので、当時の農業の力からすると、2〜3倍が普通だったようです。したがって、かなりの余剰が生まれ都市が出来き交易が活発化したという事です。


滅亡の原因も農業によるものらしいですが、今の米国のようにメソポタミアの人は消費を好んだという事です。そして、来世のことを考えずに今を幸せにという思想であったといわれます。


その結果、国の産業の基盤である農業の収穫率が半分以下まで落ちてしまった結果、資金(当時は、麦が対価の役割をしたのかもしれません。)がまわらなくなったのでしょう。滅亡したという事です。


大地が塩を吹くのが原因といわれていますが、水を何度もまき洗い流すと塩分は消えて再び収穫率は元に戻ったのではないかと推測しています。そんな基本的なこともやらずに適当に管理していた結果が滅亡へと追いやられました。


一方、インダス文明ですが、文字があるのですが解読されていないために一切何も分かりません。モヘンジョダロやハラッパの遺跡をみてもお分かりのように巨大な沐浴施設や巨大な城壁や排水施設、トイレなどはかなりの高度な文明であったといわれています。


交易が盛んで交易で使用された印鑑が見つかっています。ただ、支配階級らしき存在が見あたらない事や子供のおもちゃ(こま,さいころや碁盤の目をもつチェスらしきもの。4500年前ですよ)が出土しており非常に子供を大切にする事であった文明といえます。


メソポタミアが滅びた原因がはっきりしているのに対してインダス文明は良く分からないのが歴史の面白さです。現在バレーンと言う国が、メソポタミアとインダスの中継地点であったために、楔形文字とインダス文字を併記してある粘土板が出ると解読されるかもしれないと現在発掘中だそうです。



理数館 社会科講師
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